読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

青の碧

明日も好きかどうかは約束できない

夢うつつ。

夢を見せてほしいと、夢を見ていたいと乞い願うのは罪なことだろうか。

アイドルに出会ってから過ごした時間はそろそろ人生の半分近くになるけど、こんなにそう思ったのは久々です。
アイドルだろうが、いくら顔が綺麗だろうが、いくら人を魅せる術に長けてようが、信じたくないけど一応自分と同じ人間なわけですよね。私はアイドルのそういうところに惹かれたと言ってもいいし、そういうところに(勝手に)悩まされていると言ってもいい。誰かに見せてもらいたい夢を、現実味のない彼らに託す。とても素敵だと思うと同時にとても脆いと思う。

私たちファンは、その夢が醒めることを知っていながら、それでも夢を追いたいと駆け抜ける。わずかではあるかもしれないけど、所謂「普通の幸せ」をつかめるかどうかわからず、自分の人生をもしかして棒にふる危険性を狭い視野に入れながら、それでも追い求める。
「だって好きだから」。そのひとつの事実だけで突き動かされる何かがあって、それを手放したくないと現時点では思っていて、だからアイドルが好き。

アイドルが見せる夢は覚めるとわかっているけど、それでも追いたくなるほどの魅力とか中毒性とかそういうものがそこにはあって。儚さもつらさもくるしみも、ぜんぶそこにある。だから楽しい。

ディズニーランドって、きっと毎日行けたらそこに特別な何かを感じ取るセンサーは鈍ると思う。遠くに住んでいたりとか、金銭的に厳しかったりとか、そういう苦難を乗り越えて、やっとたどり着いて見せてもらえる夢の世界に、やっぱり嬉しくなる。だから、ディズニーランドって楽しいのかなって思うのは田舎モノの僻みかもしれませんね。笑


結局自分がよりどりみどりのエンターテイメントの中からこれを選んでるわけなんだけど、自分勝手なのかもしれないけど。やっぱり応援するには対価がほしい。
対価という字面ほど大仰なものではないけれど、ただ応援する以上は夢を見せてほしい。見せ切ってほしい。貫いてほしいの。

白々しい枕詞を並べるくらいなら、私は堂々と嘘をついてほしいと思います。
私はアイドルに真実性を求めているのではないし、浮世離れしててくれないと困る。
現実に存在している人なのはわかっているけど、本当に現実にいるとは思わせないでほしい。それが私にとっての夢を見せてほしいという願い。

2.5次元、なのだから。
そこにいることを感じたいと思いながら、自分の気持ちが揺れ動いてしかたないときだけは存在しないでほしいなんて、勝手だけど。
私はどうしたって夢を見ていたい。そこにいる人だと、気づきたくない。

手を伸ばせば触れられたり、「自分たちと同じだ」と思えたり、そういうの私にはいらない。

アイドルにはアイドルでいてほしい。
そこにいない、という前提のもとで、
私たちの近くに来ることはないという前提のもとで現実味を感じられることにドキドキする。会えたとき嬉しい。夢が見られる。また会えるか会えないかわからないことに不安と期待を覚える。

一過性のアツい夢を必死になって追いかけたいから、そこには現実を感じさせないでほしいです。

アイドルに対するエゴママなのか正当な欲求なのかわからないけれど、私はそういうアイドルの現実味のないところを好きでいたいよ。