青の碧

怒涛のDD(@kr6_kx/@kogsk__)

何も知らないオタクが関ジャニ∞のことを考える

 

抜けることを想定して作られるグループなどない。そんな当たり前のことに、今打ちのめされている。

彼らは、そこにいてくれなければ成り立たない存在のはずなのに、なんで出ていってしまうんだろう。理由は本人達からしてみれば明瞭だが、わたしはなんでと言う他ない。ファンだから。無力なファンだから。

 

明けない夜はないように、止まらない血はないし、痛み続ける傷にはいずれ鈍感になる。かさぶたになる。痛くないかのようにふるまう。わたしは田口くんがKAT-TUNでなくなった今も普通に生きているし、あのときはあんなに4人でいられない理由ってなんだろう、多くの歓声を一身に浴びて、それでも外に行きたいと思う理由はなんだろうなんて思ってやまなかったのに、2018年の4月を迎えた今、わたしはKAT-TUNが3人であることを普通に受け止めている。2年もあれば、慣れるのだ。抜けた風穴が埋まらないことに、慣れてしまったのだ。

 

怖いと思った。

 

すばるくんがいない関ジャニ∞に慣れることが、怖いと思った。嫌だと思った。でも慣れる。だって田口くんが脱退する時だってあんなに身を引き裂かれる思いだったのだから。怪我をしたことこそ忘れはしないが、怪我をした痛みは忘れる。開いた風穴は、もともと存在していたもののようになる。痛みをいちいち覚えていたら迂闊に生活なんかできないから、当たり前なのだけど、今はその当たり前がどうしようもなく怖い。本来わたしがわたしを守るための「忘れる」という行為が、今はそこはかとない恐怖に包まれている。「慣れる」という良くも悪くも働く現象が、今は悪い方向に進むことしか考えられない。すばるくんのいない関ジャニ∞に慣れてしまって、時々見返して思い出してああとっても素敵だったねなんて、そんなのなんだかすばるくんのことまで忘れてしまったみたいじゃないか。抜けることを想定して作られるグループなどないのに、すばるくんがいなくっても大丈夫だなんて思えるはずもないって感じた思いまでもを忘れてしまったみたいじゃないか。全部全部、なかったことみたいじゃないか。

 

あまりに綺麗でまっすぐな会見だったことまで、いつか思い出さない限り忘れてしまうようになることが怖い。

すばるくんが何よりも大切だと語るメンバーを置いて関ジャニ∞からいなくなる痛みを忘れてしまうようになることが怖い。

6人の関ジャニ∞に慣れてしまうことが怖い。

すばるくんが担っていたパートを、他のメンバーが担うようになることが当たり前になるのが怖い。

何もかも、あんまりにも怖い。

 

全部泣きそうなくらい残酷で、当たり前に予想できる今後起こる事態だ。なんで慣れるんだろう。そもそも、なんでわたしたちファンとメンバーを置いて、手の届かないようなところへ行ってしまうんだろう。なんでだ。なんでだ。

答えは出ない。というより既に出ている。彼の意思は誰にも変えられないからだ。まっすぐすぎる人なんだな、と会見の様子を見ていてまた感じてしまった。生きるのにはきっとちょっぴり向いてないのかもとも思えるくらい、まっすぐな人だ。憔悴しきったようなメンバーもいる中で、確固たる意志をその目に宿したすばるくんは、こんな時に実感したくないくらいかっこよかった。バラエティが嫌だったという報道も出ているがという質問に、少し苦笑しつつはっきりと否定を示したすばるくんも、メンバーに感謝と申し訳なさを感じていると述べたすばるくんも、メンバーの言葉を静かに聞いているすばるくんも、その目には揺らぎを感じなかった。何よりも大切だと語るメンバーが説得してダメだったのだ、そもそも揺らいでいるのならしばき倒されるくらいの話だが、それでも関ジャニ∞に縋らないすばるくんがかっこよくて、そして寂しくて辛かった。

グシャグシャの顔で泣く横山くんが、嬉しい涙を流す様子が見たいと思った。目に涙を浮かべながらも、淡々といつものような雰囲気を保つ村上くんには、こんなときでも関ジャニ∞でいてくれてありがとうと思った。すばるくんを応援するような言葉を並べる錦戸さんの憧れは、今もすばるくんなのだと思った。こんな時でも頬に微笑をたたえる丸山さんは、不謹慎かもしれないけど美しく儚いと思った。言葉を選びながらもまっすぐで歯痒かったファンの思いを代弁してくれた大倉さんに、救われた。怪我を押しても会見に出たがった安田くんに、彼らしさを感じた。何も知らないわたしが知る関ジャニ∞は、こんなときもそこにあった。

どんな顔で見ていろと言うのだろう。引き裂かれるような思いを抱えた7人を、引き裂かれるような思いで見つめなければいけないわたしたちは、どんな顔をしていたら良いのだろう。こんなときでも好きだなんて思わされて、どんな顔をしていたら良いのだろう。

わたしたちも、6人も、みんな、みんな、みーんなすばるくんに置いていかれる。そこには現実しかない。こんな夢みたいな現実しか。夢であってほしいと願わないではいられない現実しかない。ないのだ。なんでだ。

 

すばるくん辞めないでよ。いつまでだってジャニーズのアイドルでいてよ。会いに行ったらそこに笑っていてよ。エイターって言ってよ。ねえ。わたしのためだけじゃなくて、あなたを支えにしてきたみんなのために、辞めないでよ。すばるくん、すばるくん。

 

届かない声だ。

そんなことを思っているのに、消えないのに、あんな目を見たら受け入れるしかない選択肢が憎くもなる。ひとりで次に進むあなたを応援こそできなくても、受け入れるしかないようにこの世はできているわけである。そして慣れという形でわたしはいずれ受け入れるのだ。

 

やっぱり今はただ、この先が怖い。