青の碧

にじいろとひだまり(@kogsk_/@tmknskp)

秋の夕陽は何色か

 

ツイッターのアカウントで、人と比べていいことなんかないよと言った。

 

 

 

 

だれがそんなことをいってるんだと笑いたくなった。何がなかなか難しいけど、だ。母からよく兄や姉と比べられて育てられ生きてきたわたしには、「比較」というコンテンツがとても身近だ。比較。個と個を比べること。一方を基準としてもう一方を見ること。いいことはない。知っている。

神山くんと涼さん、それから末澤くん、比べていいことはひとつもない。

知ってるよ。彼ら自身をくらべたことはあまりないけど、わたしを通してくらべたことなら幾度となくある。というか、彼らを通して、わたしは自分自身をくらべている。それをしていていいことは、まあ、わかってるけど、ひとつもなかった。ひとつもない。わかっている。いいことないね、じゃあやめよう、それでおわれたらいいのにな。

 

末澤誠也くんというひとがすきだ。実直で、地道で、そんな生き方が好きだ。かっこいいと思う。

彼は、松竹座に1年以上、出演者として存在していない。

よくわからないなあと思う。推されってなんだと思う。何がそんなに良くて推されなのか、よくわからないなあと。ごめんね、彼らのことは本当にすごいと思ってるし、好きだし、応援している人達のことを何もコテンパンにディスりたいわけじゃない。事務所のやり方がイマイチ分からないなあと思うまでだ。

「なにわ男子」というユニットができたらしい。アイドル誌3誌でこぞって取り上げているから、きっと公式のグループだろう。そこにはかつて非公式で「funky8」と呼ばれたグループに属していたメンバーもいた。まあ非公式なので彼等や周りが自らそうくくっていた、だけなので、属していたというのも間違っているかもしれない。わたしは、非公式にしては、そのくくりを愛しすぎていたような気がする。気がする、とか、自身のことなのにそんな曖昧な言い方でと思うけれど、わからないのだ。わたしはわたしがわからない。

末澤誠也くんを他と比べることは、良くも悪くもなくなった。なぜかというと露出がほぼないからだ。まいジャニにたまに出て、松竹座には出なくて、御園座には出ていた。わたしは御園座に行ってはないので、末澤くんの出ているまいジャニをチラと見ること、それだけしかしていない。今の彼を誰かと比べるだけの判断材料が、わたしにはない。今のわたしが彼をいちばんだと言うにはあまりに、あまりに何も知らない。

末澤担と名乗り始めて1年半ほどかと思うが、わたしは末澤担らしいことはひとつもしていないなーと思う。何をもって末澤担らしいとするかもわからないけど、末澤くんに特にお金を使ったかと言われるとそうではないし、前線で好きだと言っていたかと言われるとそこも微妙だ。彼のお誕生日、入所日、わたしが彼を好きになった季節、会いに行った日。思い返せば1年に5回くらいだ、末澤くんのことを考えるのは。それでもわたしは、末澤誠也くんというひとがとてもすきだなーとおもう。関西ジャニーズJr.の末澤誠也くんが、すきだ。

他と比べなくなったかわりに、他が受け入れられなくなった。関西ジャニーズJr.を知りたくないと思うようになった。逃げているといえばそれまでかもしれないけど、末澤くんなしで何もなかったみたいに進む関西ジャニーズJr.の世界が嫌だった。誰も、誰も悪くないと思う。だから、誰も、誰も責められない。だけど、わたしには誰もが嫌だった。季節が変わる度に、羨望は諦めへと変わってきていた。夏松竹にも、冬松竹にも、春松竹にも、そしてin大阪にも、末澤くんは「きっと」出ない、「どうせ」出ない。それでも世界はまわっていく。末澤くんがいたら、末澤くんがあそこに立っていたら、末澤くんがあそこで踊っていたら。そんなことを思いながら見るin大阪は、1ミリも楽しくなかった。全然、まったく、これっぽっちだって、楽しくなかった。○○くんかっこいいと、面白いと言いながら、真意でだれのことも好きになれなかった。見返したいとなんてひとつも思わなかった。2016年のin大阪を何度も見た。わたしの心に、いつしか希望の仮定はなくなり、残ったのは終焉の仮定だった。

末澤くんのことを無理に応援してきたことはいちどもない。無理に応援していたら、きっと好きになった当時の春松竹にだって行っているし、なうぇすとにだって死ぬ気で入っているだろうし、ドッグファイトだってもっともっと行っていたと思う。無理はいちどもしていない。無理をするだけの希望と気概が、わたしにはほとんど見られなかった。それでも末澤くんに会いたいというそれだけで行ったあけおめコン、地獄みたいな気持ちで帰りのバスに乗った時、ああ降り時なのかもしれないと思った。同時に降りられないと思った。目の前のステージ、上方ではあるけど、そこで踊る末澤誠也というパフォーマーが、アイドルが、むちゃくちゃ好きだと気付かされてしまった。今でも思い出せるくらいすきで好きで、胸がはち切れそうな、そんな気持ちだった。末澤くんに会いたいと思っていたことと同じくらいfunky8に会いたかったんだと思った。

もう、わたしはfunky8にはきっと会えない。それは、「なにわ男子」が組まれる前から薄々と気づいていたことだった。それをグループの結成で目の前に突きつけられた、そんな気持ちである。

少しだけ涙が出た。8が8を愛している様子がそこはかとなく好きだったから、その様子をわたしは愛していた気がしているから。メンバーカラーとか話し合ったりして、単独公演やりたいねなんて野望を話していた、そんな8が心の底から、胸が痛くなるくらい好きだったから。8は8としてもう存在できないんだなと思った。謎の分断を受けた去年の夏から、引きずり倒してきたわたしのかすかな希望は、夢の詰まったアイドル誌が踏み抜いて轢き荒らしていった。結局そういう事だったのかと、なんだかよくわからない納得をした。末澤くんを応援することはfunky8を応援することだったわたしにとって、お先真っ暗ですと告げられたに等しい。何がどうなっても末澤くん個人を応援するとか思っていた1月の頭の気持ちは、時を経て、ぐらりぐらりと揺らいでいる。末澤誠也くんのファンとしてのわたしは、わたしは、わたしは。8をすき「だった」と諦められるくらいの、そんなすっぱりと言えるくらいの、そのくらいの気持ちだったのだろうか。わからない、わからないのだ。書いていてもやっぱりわからない。でもひとつただハッキリしていることは、わたしは唯一としていた希望をここで捨てた方が良さそうということだけだ。

 

末澤くんを降りてはてさて他を受け入れられるかと問われると、全然そんなことはないと思う。これから先もわたしはきっと他を受け入れられない。末澤くんを受け入れてくれない世界に存在しているように見える他のことを、寛大に受け入れられるのか。そんなの無理だ。でも末澤くん担当をしているまま他を受け入れられないなんて、なんか、わたし、末澤くんに顔向けできないなと思うのだ。末澤くんは関西ジャニーズJr.をとっても愛している人だと思うから。関西ジャニーズJr.のことを愛してほしい人だと思うから。だから、だから、わたしは末澤くんを降りたい。波のように、押しては引いてゆく気持ちのレッテルをなくしたい。なかったことにはしない、けれど、それがこの先にあるのは、なんとなく、なんとなく耐えられないのだ。8を愛してくれない関西ジャニーズJr.の世界は、わたしにとっては地獄だった。末澤くんの愛する関西ジャニーズJr.の世界を、わたしは愛せなくなってしまった。無に返りかけている。愛したい人が愛せない訳では無いけど、愛するという方法でなくてもいいと思うようになった。好きではいたい、けど、愛していなくてもいいのではと思う。もうわたしはコンテンツが狙う対象からは完全に逸脱している。ああ、今だ。今が「降り時」なのだ。

何度も言うけど、わたしは末澤誠也くんが好きだ。わたしにとって彼は、初恋の人みたいな存在だった。ときどき思い出して胸が高鳴ったり、ぎゅっと締め付けられたり、はらりほろり泣いてみたり、そんな人だった。幻想の中の王子様みたいな人だった。過去しか見えてないオタクだった。ごめんねと言いたい。ごめんね、ごめんね、過去にばかり栄光を見てしまって、そんなふうにしか応援できなくて、ごめんね。あなたと未来をみることができなくて、ごめん。ごめんね、謝られるのをよしとしないあなただろうけれど、それでもごめんねと謝りたくて、それは自己満足で、でもそもそもわたしは自己満足でしか彼のことを見ていなかった。

ちゃんと好きだったんだよ。神山くんと比べても、涼さんと比べても、ちゃんと、好きだった。むちゃくちゃ好きだった。顔を見ると泣くくらい好きだった。だから前に出てほしい。世界に認められないのが悔しくて受け入れられない。あなたが愛している、あなたを取り巻く環境を、わたしは受け入れられない。愛せない。もうわたしは、わたしはあなたを好きでいる自分を受け入れられない。それは新しく担当にした人が好きだからじゃないと言いたいけど、きっとそんなことない。でも、あなた自身のことをかんがえたとき、わたしは、わたしはコンクリートの上を引きずり回されているようなズタボロの心で、痛みしか感じられなくなってしまった。過去にしか「楽しい」を見いだせなくなってしまった。降りたくないとグズグズ駄々はこねるくらい好きだけど、その先を見据えることはわたしにできない。それもまた苦しい。

降りようかなと思ったことは、正直何度もあったし、実際問題降りたところでわたしの心境が少し変わるくらいで、何も変わらない部分の方が多い。わかっている、わかっているから降りようと思った。今だと思った。あなたがまた関西ジャニーズJr.としてステージに立つかもしれない秋、もしもあなたがそこにいなかったら、わたしはいよいよ何もかも嫌いになって全てシャットアウトしてしまう。そんな気がした。その前にわたしは自分自身を守りたいと思った。わたしが大事なのは、末澤誠也くんではなくてわたし自身だった。

ファンレターのひとつでも出せたらいいなと思う。末澤担のふりをして、末澤くんの好きなところを、末澤くんに届けたいと思う。それがいつになるかはわからないけど、なるべく早めに出したいなと思う。綺麗な便箋で、綺麗な封筒で、綺麗な努力をするあなたに、不格好な手紙を届けよう。

 

 

 

拝啓

だいすきだった末澤誠也くん

幸せになってください。なにか掴み取った時は知ったような顔をさせてください。これからも末澤担みたいな顔させてください。ありがとうございました。

敬具