ジャニーズ事務所所属アイドル 橋本涼くんへ

橋本涼くんへ

必ず戻ってきてほしいです。あなたのためじゃありません、わたしのためです。わたしがジャニーズの橋本涼くんがだいすきだから、まだこんなところでやめたくないから、ブラックアウトなんてしたくないから、だから、戻ってきてください。毎日ファンレター書くね。だいすきだから。もしエゴサをする余裕があって、もしこのエントリを見つけたなら、それだけわかっていてほしいです。お願いします。この先は少し長くなるので読まなくていいです。インターネット上にもファンレターを投げたかっただけだよ。

 

 

 

 

 

自担が謹慎というのはさすがに初めてだ。元担が謹慎したことはあったけれど、こうなったらわたしの好きになるアイドルってそういう星のもとに生まれてきたのかとすら思う。自嘲気味になりそうで、でもわたしがそうなるのはお門違いだ。

1週間前、自担がまた炎上したんだよねと友人に話した。まただって思った。ちゃんとしてほしいという気持ちは前提で、前回より不穏な空気を感じつつ、大して何も考えずに今日まで過ごした。流れる情報に吐き気を覚えるくらい不安になったけど、でも好きでいることをいまさらやめられなくて、もう逃げてしまいたかった。だって好きなのだ。こんなに好きじゃなくたっていいだろうって思う。

情報を見たのはちょうど帰宅してきた時で、玄関先でなにもできなかった。座り込むことくらいしか。涙は出ない。どうしたかいいかわからないから。

反省しているという文面に、そんなこと知らないよと思った。怒るべきことなのかな。でも怒る気なんてわかない。そもそもこういう不祥事には鈍感だからだ。反省してたって謹慎するんでしょう。わたしのだいすきなもの取り上げないで。そんなこと言える立場にない。でも取り上げないでほしい。わたしから涼さんを奪ったのが涼さんだということには何も思わない。ただ奪われることが悲しい。

現場で出すお手紙以外のファンレターを初めて書いた。ネットに書いてたってどうしようもないから、本人がこれをもし見たとき、待ってる人はいるんだって思ってほしい。年が明けてどういう結果になっていても、読まれなくてもなんでもいい。アイドルの橋本涼を求めている人間はいる。だれでもいいから伝わってほしい。好きなんだ。独りよがりの文章しか書けないけど、でも、怒ってくれる人はいくらでもいるから、わたしは待ってるよって。だれのためでもない、涼さんの将来のためとかでもなんでもない。わたしのためでしかない。そんなこと言って出してきた手紙の文章には、法だけは守ってくれと説教してしまったけど、明日からは書かないから、だから許してください。でも本当に法だけは守ってほしい。それもやっぱりわたしのためだ。わたしが涼さんを大好きだと思う機会を奪われたくないから。

郵便局に行って手紙を出したのなんて久しぶりで、そのまま本屋に行った。載っている雑誌はあれもこれも買った。だってもしかしたら、最後かもしれない。その可能性なんて捨てきれるわけない、戻ってきてくれる保障なんてない。最後の紙面の覚悟はできていないけど、準備は少しだけできた。

アイランドストアから個人写真が消えた。買っていない写真がいっぱいあったのに、そんなことなんてどうでもよくて、上部にハイハイジェッツと高橋優斗、猪狩蒼弥、井上瑞稀、それだけの表記しかなくて、ああこういうことなのかって一個目の絶望を見た。これからこうやって絶望に触れて、そして慣れていってしまうのかと思ったら怖くて、いやで仕方なくてやっと泣いた。泣きながらハイハイジェッツの写真を買った。もしかしたらここにお金を落とすのも最後かもしれないんだな。

期限が決まっているだけよかったとか、処分が早くてよかったとか、そういう意見なんてどうせ外野からだから言えるんだろって思って、どす黒い感情しかわかない。みんなみんな、みんなそうやっていうけど、よかったことなんてひとつもない。3ヵ月間地獄を見続ける。わたしがそっちの立場だったら、なんて考えられない。ポジティブにとらえられる部分なんて一つもないでしょ。だって謹慎なのに、戻ってこないかもしれないのに、戻ってくれる保障なんてどこにもないのに。動きの速いタイムラインがきもちわるくてしかたなくて、朝食べたものは全部吐き出してしまった。何も言わないでよって思った。

 

どうしたっていつも、こんなに大好きなのを知るのがこういうときなんだろう。明日いなくなりますって言われてたらどうしたかなんて知らない。ばかみたいなイフだ。顔も、人間性も、魅せてくれる世界もステージも全部好きで、好きで、好きなのに、明日から、今日から涼さんはステージに立たない。涼さんの居場所はハイハイジェッツなのかもしれないけど、そうじゃない。ちがう。ステージだ。ステージが彼の居場所だ。それなのに、真ん中にも、端っこにも、どこにだって、涼さんはステージにいない。

 アイドルという職に対してどこまで本気なのかがわかりにくい人だから、涼さんがサマステでギターを弾いているのを見たとき、アイドルもちゃんとやってくれるんだ、続けるための努力をしてくれるんだ、その時間をわたしたちにくれるんだって思ったらうれしくて仕方なくて、そういうの、今日から3カ月、どこに行ったって受け取れないんだなって思ったら、どうしたらいいかわからないよ。こんなに好きなのに、もう会えないかもしれない。どうしたらいいの、わたし。うれしかったんだよ、アイドルが好きだって、態度で示してくれているみたいで、アイドルにすくなくともそれくらいは本気だって、うれしかったんだ。

伝記も今日から読めない。涼さんが書く伝記はいつも涼さんそのものみたいで、1カ月とだいすきをもらってきて、こんなに与えられていいのかなって、思ったんだ。愛が見えるようになったみたいで、涼さんの文章を読んだ後は何にだって勝てるって思うんだよ。無敵になれるの。それも今日から無いんだね。

ステージで笑っていてほしい。人間として生きてくれたらいいなんてもうそんなきれいごと言えない。アイドルでいてほしい。アイドルがいい。ジャニーズアイドルでいてほしい、絶対に、やめないでほしい。まだ、そうやってステージに立っていてほしい。ハイハイジェッツじゃなくなってもいい、序列なんてもんが下がったっていい、なんでもいい。ステージに、ジャニーズのアイドルとして、立ってくれるなら、もうなんだっていいの。だからお願いします。お願いです。帰ってきて。帰ってきてください。

 

最後の一人になっても待ってるから、どんなかたちでも年明けのわたしが絶望していないことを願いたい。