深夜3時、シャワールームのにじいろのひだまり

ドリンクバーのぬるいんだかつめたいんだかよくわからないココアでさえも愛してしまえるような……そうやってぜんぶをゆるしてしまえるくらい楽しい空間っていうのはこの世に存在するんだなあって思った。たのしい。そう、よく考えてみたらいつもそれだけを胸にも目にもじりじりといやになるほど焼き付けてきたのに、いつの間に忘れてしまうんだろう。時って無常で残酷でやさしくて、だからこそ今回こんなにあの空間が楽しいって感じられたんだと思うよ。

 

無欲の勝利とはよく言ったもので、何となく申し込んだ公演は当たるし、QRコードをかざした先は今までで見たことがないくらい開けた視界だったので、いつもよくまみれで必死になっている自分が幾分滑稽に思えて笑ってしまった。神様を信じてるかどうかは自分のことながら自分でもわからないけれど、こういうことがあると神様っているのかもしれないしその神様とやらはわたしのことをよぉく見ているなあとさえ思った。こうして欲が出たので、もしかすると、何かを望んだとき、それを手いれることがむずかしくなったかもしれない。でも欲が出るのは好きだからで、別に誰と比べてるわけでもない、自分の絶対値で叫ぶのでしかたなくて、そんで、そう好きにさせるきっかけを作ったのは神様、あんたなのに、ちょっぴり卑怯じゃないの?…...ちょっと話が脱線しました。

 

わたしのすきなひとは、いや、すきなひとたちは、たぶんだけど……すごく「人を楽しませる」ことに向いている。というよりは、その能力もすごいことではあるんだけど、「巻き込む」力をこれでもかってくらいもってるんだと思うな。在宅気味で、意思も財力も弱いわたしみたいな人間の「ほか」の体験なんて微々たる門だけど、こんなにもひとりひとりに届くコンサートってないなあって思う。彼らと私たちを阻むものはたぶんなんにもない。そう屈託なく思えてしまうくらいには、わたしは彼らと通じ合ったと感じているし、何か「元気」と呼べるかもしれないパワーを送ったと思っているし、莫大で壮大で、やわらかくてあたたかくてつよくて、そういうパワーをもらったって確信にも似た気持ちになる。この世界中の何よりまっすぐわたしの胸をつく「矢」がたくさんたくさん飛んでくるから、ねえ、たまらない気持ちになってしまうよ。どこの射手座がその矢を放ったことやら。まったくすきすぎて困ってしまう。矢は毎度急所に突き刺さるので、わたしはあの7人のにじとやらがだいすきだって、浅く息を吐くたび魔法にかけられたように思うのだ。ジャニーズWESTさん、ねえ、最高に大好きだよ。

 

「アイドルをする」すきなひとを見るのは、実に1年ぶりのことだった。好きな彼はこれだと興奮して、わたしこんなところで泣きそうだよ。彼のことをすきでいたいわたしと、ほかに興味があるわたしが拮抗していてどうしたらいいのかわからなかった最近は、投げやりだったと同時に不安でしかなくて、でもこんなにも彼のことがすきなんだもの、心配する必要なんかなかったなあってやっぱり思う。理解ってたけどさ、体感はしてなかったから、ね、感じたらやっぱりそうだなあって思うよ。わたしの身体の細胞ひとつひとつに丁寧に組み込まれているかのようだって今日改めて思った。魅せる彼に魅せられることは、もはや本能としてのよろこびですらある。目を閉じたらね、今日は疲労で寝てしまいそうだけど......そうだね、明日の夜目を閉じたら、たぶん今日のあなたのことを鮮明に思い出してしまうんだろうな。大好きだってヒンヒンないてしまうんだろうな。ねえかみやまくん、責任とってずうっとすきでいさせてね。

すきなひととシンメトリーを組みがちなセンターのあかいひと。「明日をたのしみにできるのはすばらしいことです」って言っていて、そのすぐ前にはね、「みんなのおかげで明日が楽しみです」ってことばをくれました。なによりもそれがひびいたんだよ。それから、これはニュアンスだけど、ちょっとつらいことがあったとき、今日のこの景色を思い出せたらいいねって、そんなようなことを彼は言っていた。あーもう本当に、そんなのすきですきで、むねがぎゅうってなっちゃうじゃんって思った。すきじゃないとでも思ってるのって。わたしは今日の景色を思い出すとき、あなたのことばの温度も意味も、ぜんぶぜんぶぎゅうって濃縮して思い出すんだろうって思ったよ。しげおかくんのことばはアルバムですね。

 

言葉通りに実寸大の彼らを見ていて、魂まで実寸大なのかよって、最高だなって思ってしまったから、結局わたし、ジャニーズWESTがすきみたいだよ。セトリ別のぐだぐだしたおぼえがきという名の感想は、ご縁あって入らせてもらう次の公演のあとにとっておきます。あ~ほんっと、好きな人たちが天才すぎて困っちゃうね!